ショッピングカート

明確な研究目的でないと論文は終わらせられない

あなたは学術論文を書く際に、明確な研究目的の重要性をご存知でしょうか?

学術界で評価される論文を書くためには、論文の構成要素、つまりイントロダクション、方法、結果、考察の順に書かれている必要があります(まあ、当たり前ですね)。その中でもイントロダクションに明確な研究目的を示すことが何よりも重要なのです。


「コーヒーは健康にいいのか?」なんてあいまいな問いに答えを出せるでしょうか。でも、具体的な研究目的を設定すれば、その問いに明確な答えを導くことができるのです。例えば、「コーヒーを毎日3杯以上飲む40代男性は、同年代の男性よりも低い血圧を示すのか?」という具体的な問いに対しては、イエスかノーで答えることができます。


研究目的を言い換えるとゴール。英語の論文で、"Our goal is ・・・"のような表現を見たことありませんか?

ゴールが決まってないマラソンに参加しても終われないのと同じで、研究にもゴールが必要なのです。


このブログでは、明確な研究目的を設定する重要性について詳しく解説します。

あいまいな問いから具体的な研究目的を導き出す方法や、研究目的の修正方法についてもご紹介します。明確な研究目的がなければ、論文を完成させることはできません。また、明確な研究目的がある論文は学術的にも社会的にも価値があり、引用されやすくなるのです。


あなたもあいまいな問いに悩まされることなく、明確な研究目的を持って論文を完成させましょう。さあ、明確な研究目的の重要性を深く探っていきましょう。


論文における「研究目的」の位置づけ

学術論文の形式は、イントロダクション、方法、結果、考察の順で書くことが決まっています。イントロダクションではあなたが研究に取り組む問いを設定し、方法や結果でこの問いに答えるためのデータを集めたり分析をしたりして、考察であなたが設定した問いに解答します。



イントロダクションで書くこの問いが研究目的なんです。

なので、イントロダクションでは研究目的を明確に書く必要があります。そうでないと、解答できませんよね。


あいまいな目的と明確な目的の違い

例えば、「コーヒーは健康にいいのか?」という問いに答えることができるでしょうか?

一体、何をどれだけどのようにデータを取ればこれを証明できるのでしょうか?できませんよね。


この問いを、「コーヒーを毎日3杯以上飲む40代男性は血圧が同年代の男性よりも低いかどうかを検証する」という問いであれば、イエスかノーで答えられる問いになっていますよね?


もちろん、データを取らなければイエスかノーのどちらかは分かりませんが、答え方はわかります。このような問いになっていなければ、考察で解答を書くことができず、もちろん結論を得ることもできません。だから、論文を終わらせることができないのです。


あいまいな問いのまま研究を進めた論文は、コーヒーと健康に関する漠然としたデータを取ったり分析して、あいまいな解答で終わってしまうのが関の山です。これでは、論文を書いたとしても、答え(考察)が不十分なので受理してもらえないでしょう。


このようなことを避けるために、明確な研究目的を設定する必要があります。すでに研究を始めてしまっている場合は、研究目的を修正していく必要があります。


抽象的な研究目的を具体的にする方法

研究目的を明確にするためには、具体的にするところから始めてみましょう。


先ほどの「コーヒーは健康にいいのか?」という問いを具体的にするには、まずコーヒーを何杯飲むのかやどのくらいの頻度で飲むのかをを決めてみましょう。具体的な数値は先行研究を参考にすると良いでしょう。

次に、対象を絞ってみましょう。ここでは年齢と性別で絞ってみました。他にも、週に〇時間以上運動している成人男性のようにすることもできますね。あなたの興味をもとに絞っていきましょう。先行研究も参考になります。


また、「健康」というのは人によって基準が違うので、基準を設けましょう。今回は血圧を指標としました。もちろん、他の指標、例えば血糖値など他の指標でも大丈夫です。このようにして、一つ一つの要素をできる限り細かく分解して具体的にしていく方法があります。他には、このような曖昧な言葉を「定義づけする」ことも有効です。


研究目的を明確にすると論文の価値が上がる

以上のように、論文ではなるべく具体的でピンポイントな問いにすることが重要です。

なぜなら、抽象的な問題意識では研究を進めていけないからです。大きな問題に取り組もうという姿勢は素晴らしいのですが、そのような問題に明確に答えることができなければ研究としては無価値です。論文として引用することもできません。そのような曖昧な答えが書かれている論文を引用したとなれば、引用した著者の信用を失うからです。


それよりも、ピンポイントであっても徹底的にしっかりとしたデータで考察がされている論文の方が、学術的にも社会的にも役に立ちます。もちろん、論文としても引用されやすいです。


まとめ

もしあなたが、明確な研究目的を持たず既に研究をスタートしてしまったのであれば、今一度、研究目的を見直してみてください。もしくは、研究がなんとなくうまくいかないという人も、研究目的を修正してみるとうまく進められることがありますので、見直してみましょう。研究目的は、ときどき見直して必要があれば修正していくということを繰り返すと良い研究になります。ぜひ覚えておいてください。


研究のお悩みを解決するメルマガのご案内

メルマガ読者限定クーポンの発行や

研究のノウハウをお知らせする

メルマガを無料配信しています(不定期)。


メルマガの申し込みはこちら


限定クーポンでお得に受講したい方

研究ノウハウを知りたい方は

今すぐご登録くださいね。